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カテゴリー: 本

今は棚ふたつ分が丁度いい。

今は棚ふたつ分が丁度いい。

本のレビューを久しく書いていないけど 読んでない訳じゃないですよ。 棚が蔵書で埋まってしまった。 メインはIKEAのビリーと古道具屋で買った本棚のふたつ。 それぞれ単行本と文庫本でいっぱいだ。 他にふたつ本棚があるけど 雑誌と新聞の切り抜きとカメラなどが満載。 これ以上本棚は増やせないので 新しい本が増えると要らない本は処分しなければならない。 本棚から適当に一冊選んでみる。 いつ読んだのかどんな内容だったのか全く憶えていない。 蔵書にあるということはそれなりの理由で残ってきた本なのだろう。 読んでみても何故棚に残っているのか分からない。 その時はそんな気分だったのだろう。 新しい本のために場所をゆずってもらう。 こんな感じで進めるから なかなか整理が進まずどんどん棚に本が積み上がる。 面白そうな新刊がない時は蔵書を重宝する。 本を一冊持ち歩かないと落ち着かないので、 そんな時は本棚から適当に選んでカバンに入れる。 本棚はその時々の人を映す。 陳列は結構適当だったりする。 一見カオスだが全体を見渡すと小宇宙みたいで これでも秩序はある。 一番古いのは石川文洋の『戦場カメラマン』。 家を出てから下宿、留学先までも常に側に置いてきた。 『ガイアギア』は富野由悠季作品では最高傑作、絶版、古書で購入。 平塚晶人『地図の読み方』はバリエーションルート開拓に欠かせない。 いしいしんじの本は異空間体験のために。 『終末のフール』は一度読んでしまえばもういいかも。

「はあ、眠すぎる」的発言な一日

はあ、眠すぎる。 ツイッターでつぶやくようなことだけど。 つぶやきたくなることって結構多い。 山の疲れが出てるのか仕事は午前から眠くて 昼休みは爆睡。 帰りの電車で運良く座れて爆睡。 右に左におじさんに寄りかかりながら。 不思議なことに降車駅に来ると夢遊病者の様に立ち上がり電車から降りる。 前はよく降り過ごしたのだけど。 久しぶりに良い本に出会った。 『遊牧夫婦』 東大を出て結婚して即5年の旅に出た夫婦のストーリー。 妻曰く、 こんなことがしたかったんやろ? う〜ん、 思い出したよ。 あの頃の気持ちを。 でも、今更ねえ。 ただ眠いまま、 時間の過ぎるままに仕事をした。 今日という一日は何のためにあったんだろうか? アウトドアギアなりを買って少ない休みを楽しむためか? 種族として子孫繁栄のためか? それとも人類として栄光ある進歩のためか? 伊坂幸太郎の『フィッシュストーリー』じゃないけど、 少年がある本屋で一冊の科学の本と出会い その本に感銘を受け、やがて偉大な科学者となり その娘もまた科学者となり隕石なり温暖化なりで 地球が滅亡を迎えた時に人類を救う。 そしてユートピア的世界を人類はついに手にする。 本はある街の小さな書店の店員が 趣味で仕入れて棚にさしたまま忘れ去っていたものだった。 山に写真に夢中で。 ああ、やっぱり小説って素晴らしいや。 嘘は嫌いだ!と、一蹴する人もいるけど。

砂漠にも雪が降るんですよ。

砂漠にも雪が降るんですよ。

久しぶりに伊坂幸太郎を読んだ。『砂漠』、単行本の記憶は無いのだけど新書サイズになった時によく売れていて気になっていた作品だ。待望の文庫化ということで迷わず購入。 物語の舞台は例によって仙台の大学。法学部の同級生5人を中心にした青春物語。特に際立った個性を見せない冷めた感じの鳥瞰型の北村と遊びに情熱を注ぐ鳥井、そして決して臆することのない信念の固まりの西嶋、超美人でクールな東堂、時たま超能力を発揮する南。北村が一応主人公だがいたって普通な存在で、西嶋、東堂の個性が特に際立っていた。二人ともに個人的に好きなキャラでこの二人の物語ならもっと読んでみたいと思う。 物語はこれも例によって現実的で現実的でないことが春夏秋冬の季節ごとに起こり、この5人が関わっていく。面白可笑しい青春の学生時代が過ぎていく。その先には社会という「砂漠」が待っている。となると学生時代は「オアシス」なのだろうか?いずれにせよぼくにとっても誰にとっても特別な時間であった学生時代を、これだけ個性のあるキャラに演じられると魅入られてしまい思わず懐古的になってしまう。鳥井には悲劇が起こるが、北村ならこういう学生時代もよかったなと思う。自分の学生時代を振り返るにはよい本だ。 ただ西嶋が「信念を貫けば、砂漠にも雪を降らせることだってできるんですよ」とかいうことを言っているが、砂漠にも雪は降るし積もりもする。少なくともぼくが見た砂漠はそうだった。北村は大学を出てやがて砂漠に揉まれることを強く予感しているが公務員になるところが最後なんだかなあと思ってしまった。 麻雀が作中よく登場するので麻雀に興味ないぼくにはその部分だけが読みづらかった。見事な台詞回しは伊坂幸太郎そのものだった。 最後にお約束の?仕掛けがあるのだがなるほどな〜、深いな〜と感心した。春夏秋冬、学生時代はあっという間に終わったとさ、ということをまじまじと実感させられる仕掛けだった。